転職などで職種を選ぶ際に、多くの人は自分の興味のある分野で探そうとします。
しそれが長続きする上に、高い報酬が得られる秘訣だと思うからです。しかし仕事に関しては、好きなこととできることは必ずしも一致しません。それは自分の素質や適性、備えている能力によって向いている仕事が決まってくるからです。
能力を重視して仕事を決めることを適材適所と呼びます。好きか嫌いかは別にして、能力や適性に合う仕事をすることで、その能力を十分に発揮することができるという考え方です。その結果得られる成果も大きなものとなりますし、さらに報酬もそれなりに評価された額となるわけです。好きなことは趣味として、使える能力は仕事として分けて考えた方が無理なく人生を謳歌できるのではないでしょうか。
業種選びにこの適材適所の考え方を採用するなら、自分というものを客観的に見る必要があります。実際には多くの人は自分のことを案外と分かっていません。そこで自己分析のために、それまでの職歴と共に経験からどんなことを学んできたのか、いわゆる棚卸しをすることが必要になります。自分がどんな人間であるのかを認識するのが苦手なら、仕事の能力や強みの探し方をリサーチしてコツを掴むことから始めましょう。
自分を知る方法の一つとして、どんなことが得意で逆に不得手なことは何かを書き出すことが挙げられます。そこから持ち味となるスキルも把握できますし、これから何を学ぶべきかも理解できます。その上で、そのスキルを活かせる仕事を探すように心がけるわけです。同時に身につけたいスキルを学べる職場を見極めることも必要です。自分で探すのが難しいのであれば、転職エージェントなどを利用するのも手です。その豊富な経験から自分に合う会社を選び出してくれるでしょう。