どんな職種だったとしても、その人に適した収まりの良いポジションがあるものです。
例えばプロスポーツ選手として活躍していて、人気に後押しされて監督になったような場合を考えてみます。いい選手だったのだから、監督としても優れていると思われたのでしょう。しかし選手として評価されることと監督として評価されることは、全く異なるものだったりします。つまり、感覚や経験で成績を残していた選手時代とは異なり、監督となっていろんなタイプの選手とコミュニケーションを取るようになって、今までには感じなかったスキルを求められたりするものです。
また逆のケースで、選手時代はそれほど素晴らしい記録も残せなかった人が、監督になって大記録を打ち立てることもあります。そこには、選手時代に苦労した経験が監督になって、もうひと伸びさせたい選手を成長させることに繋がったりするのです。
つまり適材適所と言うことになるのですが、今がダメだから後も全てダメということでは無いのです。むしろダメの理由が大切で、教えるのが得意だとか、別のことなら得意だとか、人には生まれ持った収まりの良いポジションがあるはずです。
ただし、何もしないでその場所を探そうとしても見つからないでしょう。現場にプラスしてポジションを探す為にも、苦手に感じたり、気乗りしないことにも励んでみることが重要です。結果としては上手くいかなかったとしても、またそこで発見できることがあります。そんな経験を経ることで、自身に合う職種やポジションが見つかるはずです。